少し前にザハトラーのFSB8からLeofotoのBV-15に移行したと言う記事を投稿しました。記事は此方。
その後、色んな場面でBV-15を使用したのですが、当方の使用では致命的な欠陥がありました。
それは低速での流し撮りの歩留まりが10%以下と言う散々な結果です。
理由を調べて検証した結果、やはり当初から気になっていたカウンターバランスの問題と判明しました。
BV-15(BV-10も含めて)のカウンターバランスはよく言えばAutoなのですが結局の所上手く作動していないと同じ状態です。お値段からすると致し方無いと言えばそれまでですが。
これではまずいと言う事で当初の移行計画を再度検討して漸く見つけました。全く想像もしていなかった日本のメーカーで平和精機株式会社と言う埼玉県の会社が製造販売してる Libec と言うブランドの動画向けの各種雲台、三脚、その他機器を扱ってます。
早速電話で実情を説明してアドバイスを頂戴しました、伺った点を要約すると。
- ザハトラーのカウンターバランス、パン、ティルトのの動作と比べて NH30はどの程度か
- FSB8でもパンの固定ノブを締め付けると微妙に動くがその問題は無いか
- Gitzoのシステマテック3型、4型に付ける事が可能か
上記の回答として実に適切で信頼性のある回答を即座に頂けました。
- FSB8と比べて遜色無しただしカウンターバランスは0+5段階、パンドラグ切替は0+3段階、ティルトドラグ切替は0+3段階。耐荷重10kg
つまりFSB4と6の間の製品の様です。
- パン、ティルトの固定ノブを占めてもその時に動いてしまう事は無い
一番ベストなアングルで固定して静止画を撮影する為には重要な事です、これがずれると(動いてしまうと)焦りますよね。動画専門の方は固定する事は無いのかもしれませんが?
- Gitzoのシステマテック3型、4型に問題無く付ける事が出来る。
と言う事でさらに人柱覚悟での調達と言う事になりました。
流石カウンターバランスは定評との噂通りで素晴らしく絶妙なカウンターバランスで動作します。
パン、ティルトの動作もGoodでパン、ティルトの固定ノブを占めても微妙にズレる事もありません。
ザハトラーのFSB8からの移行(重量の軽い 863 , 150-600mm, 200-600mm, 軽い54を使うと言う観点で)と言う点で評価すると。
- カウンターバランス、パン、ティルトの動作Ok.
- 雲台の重量1.8kg、FSB8 は2.6Kg
- 残念ながらアルカスイス互換タイプのプレート、フットに対応出来て居ない。これはFSB8も同じ
マンフロット、ザハトラーのプレート互換です。
元のプレートにUTEBITのアルカスイス対応互換のクイックリリースクランプを付けてレンズはアルカスイス互換フットで使える様に工夫しました。写真7,8,9,10,11参照下さい
- 値段が凡そ半額、修理もメーカー直接送付で対応可能
と言う事で軽めの超望遠を使うにはこのNH30がベストであるとの結論に達しました。
尚、Libecではさらに耐荷重が大きな製品もあるので64、856向けの製品も対応出来ると思います。
気になる点:
- Gitzoのハーフボールアダプタに乗せると少しかかりが浅い
- 和柄のデザインが微妙
- アルカスイスタイプのクイックリリースクランプに対応して欲しい
撮影データ:Nikon Z6ii Nikkor Z 24-70mm f/4S 露出Mode: Manual 1/250秒 F5.6 ISO: Auto WB: 晴天 RAW SB-700 ストロボ同調
写真1 Libec NH30 Z9+863をセットした状態
写真2 Libec NH30
写真3 Libec NH30 和柄のサイドの模様が特徴らしいのですがこれは普通で良いのですが。
写真4 Libec NH30
写真5 Libec NH30 和柄がコンセプトなんでしょうね。要らないのですが。
写真6 Libec NH30
写真7 Libec NH30
写真8 Libec NH30 UTEBITのアルカスイス互換クイックリリースクランプを取り付け
写真9 Libec NH30
写真10 Libec NH30 元のプレート着雑ノブは結束バンドで緩まない様に固定(青色の部分)
写真11 Libec NH30 UTEBITのアルカスイス互換クイックシュークランプ
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