野鳥の飛翔撮影術(Z9,Z8)

高速で飛翔する野鳥を撮影するカメラの設定として当方が工夫を重ねた結果たどり着いた設定があります。
この設定は今回のアマツバメ撮影でも充分に役立った事が解りましたのでレポートさせて頂きます。
設定は以前から公開してます設定で呼称を”C Sky Bird” と命名した設定があります。
設定に関する以前の記事はこちらですので設定そのものは元記事をご覧下さい。
”C” の意味は静止画撮影メニュー “C” 及びカスタムメニュー “C” と紐づかせている関係で “C” と入れてます。
設定の内容は野鳥の飛翔シーン向けでアマツバメやツバメ、アジサシ等の高速の被写体向けとなります。
(尚、流し撮りの場合は “A Panning Bird” として設定ガイドに記載されてます。)

このメニューでの設定の要約を列記すると:

  1. 出来る限り早いシャッタースピードを選択すり事と絞りを少し絞り込んで被写界深度を稼ぐ事です。
  2. メインコマンドダイヤルに露出倍数を設定する事で撮影しながらファインダーで露出の確認を行い変更も出来ます。(つまり絞り優先モードでの撮影で露出倍数簡易設定[b3:On]を可能としてます。)
  3. Auto Focus はシャッターボタン半押しAF駆動でAFエリアモードはオートエリアAF 被写体認識:鳥です。
    (カスタム設定の a6 シャッターボタン半押しAFレンズ稼働をON)
    さらに、AF-ONボタンにはワイドエリアAF LでAF ON設定してます。これは背景に抜けた時の補完です。(シャッターボタン半押しAFよりもAF-ONボタンの方が優先されて動作します。)
    また、シングルポイントAFは “Fn1”ボタンに割り当ててます。(これはほぼ使う余裕無しですが)
  4. 注意点はISOはマニュアル設定なのでその場所の適正ISOを事前に確認して設定が必要です。
    概ねISO:500位が良さそうです。これでシャッタスピードの変化が1/2000秒以上で露出バランスを狙ってます。

この設定での撮影では被写体が現れるとまず親指フォーカスでピントを得ます(AF-ON ボタン押下)ピントが合うと親指を外してシャッタボタン半押しでベストアングルでシャッターを切り続けます。
シャッターボタン半押しでのAF動作はオートエリアAFなので画面全体がAF範囲でAF追随します。この時にもしも背景に抜けるような事が起きるとAF-ONボタンを押して(つまり親指フォーカス)でピントを合わせ直します。
この様な設定でのハイスピード飛翔をチャレンジ頂ければ歩留まりが上がるかと思います。

キャッチアップ画像として水田の代掻き中にツバメが集まってたのでこの撮影モードで撮影した画像を掲載させて頂きます。

撮影データ:Nikon Z8 Nikkor Z 600mm f/6.3S 撮影モード:Sky Bird 露出Mode: A  F6.3 ISO: 500 WB: 晴天

写真1 ツバメ Flaying Catch
Z8M_2300_blog

写真2 ツバメ
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写真3 ツバメ
Z8M_2298_blog

写真4 ツバメ
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写真5 ツバメ
Z8M_1444_blog

写真6 ツバメ
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写真7 ツバメ こちらもフライングキャッチ
Z8M_1321_blog

写真8 ツバメ
Z8M_1311_blog

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