今話題のNikon 556 (AF-S Nikkor 500mm f/5.6E)に関して少しテストを実施しましたので内容Upさせて頂きます。
当方のレンズに関する評価としては数値で表せられる製品の基本データ、即ちMTF曲線になるわけですがこの評価を第一位と考えてます。
古くはHasselbladのSonnar150mm f4 代表されるツアイスのレンズ群のMTF曲線を見てはため息をついた事を思い出します。
Nikon 556の第一印象としてMTF曲線を見た時にこれだと思った次第です。次に評価できるには小型軽量に作られている事で従来の撮影スタイルを大きく変わらせるレンズではと思います。
纏めると:
- 素晴らしいMTF曲線
- 小型軽量(1460g、80-400mmZoomは1570gで100g近く軽い)
- AF合焦スピードも良好。同じPFレンズ構成の300mm f/4E と比べて、とても早い
- 実写による解像感も素晴らしい
- ボケ味も好感出来る
MTF曲線の比較
500mm f/5.6E MTF 曲線 200-500mm f/5.6E MTF 500mm側
500mm f/4.0E MTF 曲線 300mm f/4.0E MTF 曲線
300mm f/2.8G MTF 曲線 80-400mm f/4.5-5.6G MTF曲線
500mm f/4E と比べとも遜色無いMTF曲線となってます。(曲線が上に張り付くのが理想)
遠景(100m程離れた電波塔撮影)
1.500mm f/5.6E で撮影
2.300mm f/4E + TC-7EⅡ(1.7倍テレコン) 実質500mmで撮影
3.上記画像から等倍切り出し
500mm f/5.6E は鮮明 300mm f/4E + TC-17EⅡ 不鮮明
上記等倍画像を見ても解像感の素晴らしさが見れます。
500mm f/5.6E の不満点:
- フードがやや小さめである。
- 三脚座がアルカスイスのシューに対応していない事と少し小さい
上記項目でアルカスイスのシューに対応する為にKirk社からフットを購入して入れ替えてます。
Kirk社製フット装着
ニコンが開発した PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズをここまで育て上げた努力は素晴らしいものです。
生物撮影現場ではこの軽量コンパクトなレンズが重宝される事間違いないと思います。
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