Nikon Z9,Z8の素晴らしい機能に撮影機能の呼び出しと撮影機能の呼び出し(ホールド)と言う機能が実装されてます。
この機能の要素にAF-ONがあるのですが、これ意外と正しく理解されて無くて、マニュアルも記述が少ないので掘り下げて見ました。
ニコンで撮影機能の呼び出しを搭載したのはデジタル一眼レフ D5 の Firmware Update1.30 でこの機能が追加されました。
さらにこの機能が拡張して D6 の Firmware 1.30 で撮影機能の呼び出し(ホールド) が搭載されました。
当方もD5で追加された時にこれではボタンを押した状態を維持しないと機能しないのでワンクリックにして欲しいと要望を出してその後、D6で採用された経緯があるのでとても感激した記憶があります。
当方はこの撮影機能の呼び出し(ホールド)を愛用してるのですが当初(D5で)追加された撮影機能の呼び出しを上手く使うとさらに利点が見えて来ました。そして機能の1要素であるAF-ONが見えて来ます。
1番目は画質向上の為にこの機能を使う方法です。
Z9,Z8の積層型CMOSセンサーのISO値に対するダイナミックレンジ及びノイズ状態のグラフを見るとISO:500が感度に対して優秀な値を示してる事が解ります。(内容は別途記載)
つまり、被写体が暗い中に居て静止してる場合(当然ながらISO:3200等とISO値が跳ね上がってます)にこの撮影機能の呼び出しに割り当てられたボタンを押してる間、ISO:500で撮影すると言う事です。
これを実現するために撮影機能の呼び出しで呼び出される機能は
露出モード:A、AFエリア:オート、ISO:500、絞り:f5.6、ホワイトバランス:自然光Auto そして
AF-ON です。
このAF-ON(AFが稼働)が重要なキーワードです。撮影機能の呼び出し(ホールド)ではAF-ONは機能しません。
つまりAF-ONボタンを押すか、シャッターボタンAF(a6:半押しAF駆動をOn)を使うか判断が必要です。”撮影機能呼び出し”はこのAF-ONが機能します。つまりAF-ONボタンを押さなくてもAF駆動する訳です。
当方はこの撮影機能の呼び出しを”DISP” ボタンに割り当ててますのでDISPボタンとAF-ONボタンは隣とは言え両方を右手の親指で押すのは無理があります。
この場合はDISPボタンとシャッターボタンを押してる時にこの撮影機能で撮影してDISPボタンから指を離すと元の撮影モードで撮影すると言う事です。元の露出モードはマニュアルでISO:Autoであれば、それとDISPボタンを押した時の露出モード:A、ISO:500に切り替わる事になります。
画質優先で撮影するのと動きがあってそれを止める(この場合はSSを上げてISOも上げる)のを上手く切り分ける方策として使えます。
2番目の使い方は撮影モード:Panning Bird(流し撮り)で流し撮りを実施してる時にシャープに止めた撮影が必要となった場合の設定です。
撮影機能の呼び出しで呼び出す撮影機能は次の様な内容になります。
露出モード:マニュアル 1/3200秒、絞り:f5.6、ISO:Auto、AFエリアモード:Wide L 、AF-ON 等。
Z9,Z8の場合はカスタムメニューが4種あるので撮影モード4種と被る事が無く設定出来る為に可能になってます。こちらの記事に解説してます。
簡単に撮影機能の呼び出しの機能(要素)のAF-ONは親指AFを前提とした設計になってると言う事になります。
これが解りやすい解説なのですがマニュアルには記載されて無いですね。
長文で解り憎いかと思いますが試して頂ければ幸です。
写真1 カスタムメニュー f2 カスタムボタンの機能(撮影)から設定します
写真2 DISPボタンを選択して”撮影機能の呼び出し”を設定します
写真4 さらに”撮影機能の呼び出し(ホールド)”も設定します。レンズFnボタンに設定
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