本日は凍り付くような寒さとさらに西風が強くて無理する事は無いとの判断から自宅で作業中です。
さて本日のお題のきっかけは先日の事ですが、フィールドでNikon D500のオートフォーカスの設定についてご質問を受ける機会がありました。この様なお話が結構あるので少しD5,D500のオートフォーカス(以下AF)に関するカスタムセッティングにふれて見たいと思います。
当方はNikonのデジタル一眼レフはD100から使い始めて一桁機に関してはD2X、D3、D4、D5と入れ替えて来ました。その様な変遷の中でD5(同じAFセンサーのD500も含めて)のAFは格段の進化を成し遂げたと思います。そして従来の機種と比べるとカスタムメニューによる設定が変わりました。その影響でご質問があるかと思われます。
色々とパラメタを変えて試行錯誤した結果、野鳥撮影に関するAFパラメタとしてこれが良いとの結論に至っております。
次にそのパラメタを記載しておきます。これはあくまでも当方の使い方ですのでご参考にして頂ければ幸いです。
野鳥撮影のAFカスタム設定
- ファインダー撮影時のAFモード:AF-C
- AFエリアモード:ダイナミック9点、D500はシングルポイントAF
青空での飛翔等は3Dトラッキング、背景が遠い場合の飛出しはダイナミックAF153点 - カスタムメニューa1 AF-Cモード時の優先:レリーズ
- カスタムメニューa3 AF ロックオン 横切りえの対応:鈍感(5)、被写体の動き:平均(中央)
このパラメタが大きく変わりました。従来はロックオンの動作のみの設定 - カスタムメニューa8 半押しAFレンズ駆動:しない
勿論この機能を優先すると親指フォーカスが必要になります。別記事参照下さい。 - カスタムメニューf1 カスタムボタンの機能:pv 及びレンズのフォーカス作動ボタンに関してAFエリアモードをシングルポイントAFとAF作動に設定。
これは3Dやダイナミック153点使用時にフォーカスを正確に合わせるためにシングルポイントAFにするため - カスタムメニューc1 シャッターボタンAEロック:する(半押し) これはAFパラメタとは違いますがシャッタボタン半押しでAEロックをするに設定します。
露出をひらうと言う動作時に有効です。つまりフレームのセンターでは適正な露出が得られない時に適正な露出を得られる場所にカメラを向けてシャッターボタンを半押し適正な露出を得ます。この機能を有効にする為には親指フォーカスが必然的に必要です。
上記の設定で基本的には野鳥に関しては止まりもの飛び物に対応出来ると思われます。
D5,D500のAFは低光量時(-4EV)にも作動出来る事もありNikonの従来機と比べると格段の進化が見られます。
キャッチアップ画像として最近撮影したルリビタキ3羽をUpさせて頂きます。
撮影データ:Nikon D5 AF-S Nikkor 600mm f/4E + TC-14EⅢ 露出Mode: Manual 1/1000秒 F5.6 ISO: Auto WB: 晴天 RAW