以前、Z9も親指フォーカスの記事を記載しました。あれから一年以上経過してその後の状況ですがやはりZ8も親指フォーカスでしょうと言う事で再度記載させて頂きます。Z9も親指フォーカスの記事はこちら参照下さい。
Netでは親指フォーカスに関する議論が散見されますが結局の所、親指フォーカスへの習熟度によるものと判断出来ます。
どちらもそれなりに優位点はあるわけですが現時点では親指フォーカスへの習熟度とAFエリアモード+AF-ONの機能を複数のボタンへ割り当てて瞬時に機能分けしたフォーカスモードを使い分け出来る点がメリットかと思います。
次に2つの具体的なケースを記載してみます。
1.花の写真を撮影するケース
- フォーカスする部分にピントを合わせる。(例えば雌蕊にピントを合わせる)
- フレーム(構図)を整える(この時に親指フォーカスであれば親指を離すだけで事足りますが、シャッターボタン半押しAFだとフォーカスポイントの移動が必要です、つまり1.ピントを合わせる前に構図を決める必要がある。これって如何ですかね。特にクローズアップの場合ピントがあってる面とのバランスも考慮する必要がありますね)
- 露出を確認してシャッター押す。
と言う感じですがシャッターボタンAFのケースの方が手順が面倒な気がします。
2.AFでは合わせにくい小枝や葉っぱ等の隙間から撮影のケース
- シングルポイントAFでも合わない場合は拡大画面に切り替えて等倍で表示します。
- レンズのフォーカスリングを回して拡大画面からマニュアルでピントを合わせます。
この場合に親指フォーカスですと親指を離せば問題ありませんがシャッターボタンAFだとフォーカスが動いてしまうケースがあります。Zレンズはそのあたり改善(レンズのフォーカスリングを少しでも回すとマニュアルフォーカスに切り替わる)されてますがシャッターボタンの半押しを離した(外れた)タイミング等でAFが作動してしまいマニュアルで合わせた意味が無くなるケースがあります。
- シャッターを押して撮影となります。この時以降親指フォーカスだとAF-ONボタンに振れない限りピントは固定です。
こちらのケースを見ても親指フォーカスの方が操作がシンプルですね。
Z8の親指フォーカス設定AF(お勧め):
- シャッタボタンAFを OFF に設定:カスタムメニューの “a6 半押しAF駆動” を”しない”に設定、この時にさらにマルチセレクターの右を押すとピントが合ってない場合にシャッターレリーズを禁止するか許可するかが選べる(当方は当然許可)
- AFエリアモードをワイドエリアAF(C1 5×3)または3Dトラッキングに設定します
- AF-ONボタンは AF-ON(初期設定)に設定します。
- DISPボタンにAFエリアモード+AF-ONに設定しAFエリアモードは3Dトラッキングに設定します。
2で3Dトラッキングに割り当てた場合はワイドエリアAF(C1 or C2)に割り当てます。
- Fn1ボタンにAFエリアモード+AF-ONに設定しAFエリアモードはシングルポイントに設定します。
- Fn2ボタンに拡大画面との切り替え等倍(100%)を割り当てます。
- 色々な条件でAFが迷ったと判断した時は複数のボタンに割り当てたAFエリアモード+AF-ONを使い分ける設定です。
- 障害物でAFが合いにくい時はFn2ボタンを押して拡大画面でマニュアルフォーカスします。
このケースでもシャッターボタンAFがONの場合はAFが作動してピントを外してしまうケースが発生します。(ZレンズはほぼOK)
- 尚、静止画撮影メニューのSki Birdに設定してるケースはシャッターボタンAFと親指AFを共存してます。こちらの記事を参照ください。
便利な使い方に関してご意見頂戴出来れば有り難いです。
PS:Z9のfirmware Update Ver.1.40 で注目度が低い内容ですが、カスタムメニュー d6に露出ディレーモードが追加されました。
これは素晴らしい機能です、つまりシャッターを切って実際に作動するまでの時間(0.2~3秒後)を設定出来ます。
シャッターボタンを押す事でのビブレを防止出来る訳です。
当方は早速 BKT ボタンにこの機能を割り当てました。
キャッチアップ画像として一昨日撮影した近くの野鳥達をUpさせて頂きます。
撮影データ:Nikon Z8 Z Nikkor 100-400mm f/4.5-5.6S + TC-1.4x 露出Mode:Manual 1/2000秒 F8.0 ISO: Auto WB: 晴天 RAW
写真1 ダイサギ
写真2 ダイサギ
写真3 コチドリ
写真4 コチドリ
写真5 カイツブリ
写真6 カイツブリ
写真7 カイツブリ
写真8 オオバンの交尾
写真9 オオバンの交尾
写真10 オオバンの交尾
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