ニコンからスマートフォンやタブレット端末とデジタルカメラの親和性を高める為に SnapBridge と言うアプリケーションが提供されています。
このアプリケーションは BlueTooth でスマートフォンやタブレット端末と接続して時刻合わせ、GPSの位置情報転送、画像転送、カメラコントロールを行える機能を提供してます。
D500を使用して色々とテストした結果、これは使えるという機能をご紹介したいと思います。
その機能はカメラコントロールです。カメラコントロールは以前から Wi-Fi接続やネットワークケーブル接続でパソコンのアプリケーションからカメラコントロールは可能でした。しかしながら常に携帯しているスマートフォンでカメラコントロール(リモートコントロール)が出来ると使い勝手が倍増します。
ニコンの変遷(カメラコントロール)
- 有線ケーブル、無線コントローラによるカメラコントロール(D3,D4,D5 等)
- カメラに内蔵された Wi-Fi によるカメラコントロール(D7200 等)
- カメラに内蔵された BlueTooth と Wi-Fi によるカメラコントロール
SnapBridge でカメラと接続
- スマートフォンにアプリをインストールします。 App Store もしくは Google Play
- カメラのセットアップメニューからスマートホーンと接続を選び開始します。
- スマートフォンで予めBlueTooth を利用するに設定し SnapBridge を起動します。
- スマートフォンの画面に接続するカメラ情報が表示されるので選択します。
- 次にWi-Fi接続の設定が開始されます、Wi-Fi は画像転送やカメラコントロールで使用されます。
これでペアリングが完了となります、その後は双方の電源が入っていて有効距離内にあると双方向通信が行なわれます。
時刻調整、GPS位置情報転送、画像転送はメニューでOn/Offする事が可能です。当方は画像データはRAWのみですので画像転送はOffで使用します。画像は2MByte以内のjpeg画像が転送対象となります。
カメラコントロールはSnapBridgeの画面からカメラコントロールを選択すると Wi-Fi 接続を要求されますので、iPhone の場合は設定画面に戻りWi-Fi接続を行って、再び SnapBridge の画面に戻る必要があります。
カメラコントロールの画面はカメラでLive Viewを開始する画面と同じように表示されます。
つまりLive Viewを遠隔で行う感覚です、なのでミラーアップしてLive Viewモードで待機になります。
また、RAWで撮影した画像をすぐに現場からメールで送りたい場合はカメラ内の現像処理でJpegファイルに落としてそれをスマートフォンにSnapBridge を使って取り込み転送することも可能です。
この機能をどのような場面で使用出来るかは今後の課題ではありますが、生物写真の分野では超広角やフィッシュアイレンズを使用して生物の間近で撮影するのをサポートする機能として考えられるのではと思われます。
写真1 iPhone のSnapBridgeからカメラコントロール iPhone の画面shot 中央にピント合わせ
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