本日はハイライト重点測光に関してレポートしたいと思います。
当方が最近良く使用している測光モードにハイライト重点測光があります。ニコンでは早くから取り入れている測光モードで画面内のハイライト部分を基準にその部分が白トビしないギリギリの白として露出するモードです。
過去の経験から野鳥撮影では白い水鳥達を撮影する時に有効ではと実感してます。
意外と水面の露出は難しくて特に白い羽の水鳥は厳しい条件です。白いものに中央重点測光やスポット測光で露出を測ると当然ながら白をグレーに露出する様にEV値を上げて表示します。中央重点測光の場合はファインダーセンターが測光基準点となっているのでセンターで露出を測る必要も出て来ます。
しかしながらこのハイライト基準測光は画面の白い部分を見つけて測光するのでフレームを測光の為に変えて測光する必要はありません。センターで露出を測りフレームしなおしてフォーカスを合わせるといった手間が省けます。
ハイライト重点測光で撮影してもカメラ機種毎のダイナミックレンジ(ハイライトからシャドーまで表せる範囲)の違いからシャドー側が黒につぶれてしまうケースが発生します。この部分を後処理で補正する事により美しく完成させるのが適切です。
一般的にシャドー部分を持ち上げると表現しますがニコンの現像ソフトCapture NX-D ではダイナミックレンジを広げる手法とトーン補正でシャドー部を明るくする二通りの方法があります。
二つの方法を次に示します。
アクティブDライティングを使用する方法 |
トーン(ディテール)を使用する方法 |
アクティブDライティングでの調整は時として軟調になるケースがあります。ケースバイケースで両方を試して見るのが良さそうです。
今回はニコン機の特徴であるハイライト重点測光と現像ソフトの機能を駆使する記事をアップさせて頂きました。
キャッチアップ画像として先日撮影したセイタカシギをUpさせて頂きます。
撮影データ:Nikon D850 AF-S Nikkor 600mm f/4E + TC-14EⅢ 露出Mode: Manual 1/1000秒 F8 ISO: Auto WB: 晴天 RAW
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