Nikon の D5,D500,D850の便利な機能としてAF微調節の自動設定 機能があります。
年末に AF-S VR Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6G の調整が終わり帰って来たので再度AF微調節で確認しました。
従来のAF微調節は微調節確認用のターゲット(当方は Spyder LENSCAL を使用)を撮影してパソコンで調整幅を見てAF微調節のパラメタをセットして再度撮影と言う流れを繰り返して微調節しますが結構時間が掛かります。
また実際の撮影環境に近い状態(撮影距離など)で行うのが重要です、昨日はお天気も良くて日差しもたっぷりあったので自宅ベランダで調整しました。
AF微調節の自動設定ではLive Viewを使い設定を自動で行うのでパソコンでの確認作業が極めて少なくなります。
AF微調節の自動設定作業手順を下記に列記します。
- コントラストが高い微調節確認用のターゲットを設置(当方はSpyder LENSCALを使用)
- ターゲットに対して水平になるようにカメラを三脚で固定(極めて重要)
- AFモードをAF-Sに設定し絞りは開放に設定する。
- AF微調節の現状の数値を控える(セットアップメニュー、AF微調節から)
- ライブビューセレクタを静止画に合わせてLVボタンを押して静止画ライブビューモードにする。
- AFモードをAF-Sに設定しAFエリアモードをワイドエリア、ノーマルエリアもしくはピンポイントの何れかに設定する。
- フォーカスポイントを画面中央に設定する。(マルチセレクターの中央ボタンを押して画面中央にするがこのボタンを拡大等に設定している場合はサブセレクターのセンターを押す、画面中央にある場合はフォーカス範囲を示す枠のセンターに点が表示されている とても重要)
- ターゲットがずれる場合は雲台で微調整する。
- AF ON ボタンもしくはシャッターボタン半押しでピントを合わせる。ターゲット示す枠がグリーン表示される。
- AFモードボタンと動画撮影ボタンを2秒以上同時に押す。
- AF微調節自動設定が働き成功すると『自動設定を行いますか』と表示されるので『はい』を選択してOKボタンを押す
- AF微調節の現在のレンズ構成が保存されるので調整数値を確認。
- レンズのフォーカスリングを無限からフォーカスしたケースと最短撮影距離からフォーカスしたケースをそれぞれ数回繰り返し(9番から12番)数値の変動を確認する
- セットアップメニュー『AF微調節』の [ AF微調節を(する/しない) ] で『する』を選択してOKボタンを押す。(一度『する』に設定すると以下必要無し)
- AF微調節の数値が安定してる様であればライブビューからファインダー撮影に切れ変えて再度フォーカスし撮影する。
- 撮影した画像をパソコンに取り込み問題無いか確認。
と言う流れで確認すると調整で帰って来たレンズは調整された様で数値が改善されてました。
写真1 調整で使用するターゲット Spyder LENSCAL
写真2 調整に出す前のパラメタ+5で撮影
写真3 再調整後の状態 –2と変化してる
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