本日も少し体調不良(先週ひいた風邪の調子が良く無い)なので無理をせずに自宅の籠ってます。
と言う事で Nikon Z6,Z7 の深度合成(フォーカスシフト)機能を投稿させて頂きます。
ミラーレスの特徴であるフォーカスシフト機能はNikonでは静止画メニューに設定されてます。この機能は当初 D850 で追加された機能でほぼ D850 の機能と変わらない様です。
ニコンの場合、フォーカスシフト機能で深度合成した画像を得るにはフォーカスポイントずらして撮影した画像を外部ソフト(当方は Photoshop を使用)で合成する必要があります。つまりカメラ本体では画像の合成が出来ない仕組みです。Z6,Z7 ではD850から追加された機能としてピーキングスタック画像を表示して深度合成が上手く出来たかを確認する事が可能です。これは撮影後にフォーカスシフト機能で撮影した画像をカメラで表示してピーキングスタック画像の再生を行う事で実現出ます。
フォーカスシフト撮影の手順
- カメラの設定をJPEG(RAWでも可能ですが後処理が大変)に設定する。
- フォーカスシフトする被写体の最前面にピントを合わせる(前面から後方へピントをずらして撮影する為)
- 静止画撮影メニューのフォーカスシフト撮影メニューを選択する
- 撮影回数(現在のピント位置から無限遠に向かってピントをずらして撮影する回数)
- フォーカスステップ幅(ピント位置の間隔、小物撮影では最小”1” で良い)
- 待機時間の設定(撮影する間隔で”00”に設定すると5.5駒/秒でシャッターが切れる)
- 露出を固定するかの設定
- ピーキングスタック画像を記録するかの設定(記録で良いと思います)
- サイレント撮影の選択 (当然サイレント撮影が望ましい)
- 撮影開始時の記録フォルダーの設定(新規にフォルダーを設定するかの選択)
上記設定して撮影開始メニューに合わせて”OK”ボタンを押すと3秒後に撮影を開始します。
ちなみにテスト撮影では撮影回数(30回)、フォーカスステップ(1)、待機時間(00)、露出固定(Off)、ピーキングスタック画像を記録する、サイレント撮影(On)を選択しました。
撮影が完了すると30駒の画像ファイルが出来上がります。
画像合成の方法(Photoshop 使用して)
- Photoshopを起動して ファイルメニュー、スクリプト、ファイルをレイヤーとして読み込むを実行。
- 次にすべてのレイヤーを選択して編集メニューから”レイヤーを自動整列”を選びます。
- 自動整列が完了すると同じく編集メニューから”レイヤー自動合成”を選択してレイヤー合成を行うと完了です。
- 合成した画像をJpegで書き出せば統合されてます。
一度手順を確認しておくと色々な場面で使えそうです。
撮影データ:Nikon Z6 Nikkor 24-70mm F/4S 露出Mode: Manual 1/125秒 F5.6 ISO: Auto WB: Auto フォーカスシフト撮影
写真1 フォーカスシフト完成画像 人形の間隔を左から約 5cm ずらして2番目、3番目を置いてます。
写真2 フォーカスシフト撮影開始時の全面にピントを合わせた画像
写真3 フォーカスシフト撮影の最後の画像
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