先日フィールドでD850の露出倍数の変え方に関して質問を受けました。
その方の理解では露出倍数を頻繁に変える様な場合(例えば背景が暗い場所から飛び出した野鳥が青空背景に飛び出すシーンを追いかけるケース)はニコン機では操作が2段階でスムーズに出来ないとの趣旨でした。
キャノン機では上手く行く理由はメイン電子ダイヤルを回す事で露出倍数を変える設定が出来るからとの説明でした。
ニコン機でも同じ事が出来ます、さらにニコン機の場合は親指で回せるメインコマンドダイヤルで露出倍数を変える事が出来ます。故に人差し指でシャッターを押し続けながら親指で露出倍数を変える事が可能です。
これが露出補正簡易設定と言う機能になります、またこの機能はレフ機(D6,D5,D850,D500等)、ミラーレス機(Z6,Z7,Z6ii,Z7ii等)共に同様な機能として提供されてます。
ニコン機の場合はこの露出補正簡易設定が機能するのは露出モード P(プログラムオート) , S(シャッター優先オート) , A(絞り優先オート) のモードで M (Manual)モードは機能しません(Mモードの場合はメインコマンドダイヤルでシャッタスピードを変えるので3ダイヤルが無いと難しいですね。)。
使い方としては野鳥の飛翔を追いかける場合や逆光での撮影で背景が明るかったり暗かったりと明暗差が大きなケースでは露出補正を多用する事になります。
この様な場合は露出補正簡易設定機能を使用するのがとても便利です。
露出補正を通常の状態で行う場合は露出補正ボタンを押してメインコマンドダイヤルを操作して補正値を選ぶ事になります。
しかしながら露出補正簡易設定機能はメインコマンドダイヤルもしくはサブコマンドダイヤルを回すだけで露出補正が可能となる機能です。(つまり露出補正ボタンを押さなくても良くてワンタッチで補正が可能です。)
設定方法:
- カスタムメニュー “b4” の露出補正簡易設定を “する” に設定します。この時に “する(自動リセット)”が良いと思います。Z6,Z7,Z6ii,Z7iiは”b2”です。
- 次にカスタムメニュー”f6”のコマンドダイヤルの設定(D500,D850等は”f4”、Zシリーズは”f5”)でサブとメインの入れ替え設定を選び、露出補正の設定を”しない” に変更します。また、サブコマンドダイヤルで露出倍数を変更する場合は”する(Aモード)”を選びます。この場合は人差し指で露出補正、親指はAFボタンと区別出来ます。
- モードボタンで露出モードをAモード(Sモード、Pモードでも可)に設定します。
- ISOボタンでISO値を適切な値に設定します。この時 ISO-Auto は使用しません。
これらの設定で露出補正簡易設定が使用できます。
親指フォーカスを使われる場合は露出補正時には瞬間親指がメインコマンドダイヤルに移動しますのでAFが途切れます、サブコマンドダイヤルで補正する場合は中指でサブコマンドダイヤルが回せればシャッターボタンから人差し指が離れないので良いのですが、慣れが必要です。
一度試して頂ければと思います。
キャッチアップ画像として午前中雨が降り出す前に子育て上手なカイツブリの七つ子達は元気に過ごしてるのか見に行って来ました。やはり子育て上手で元気に育ってます。
今日は4羽の雛を恐らくパパさんが連れ出してお散歩、残る3羽をお母さんが巣で温めながら留守番してました。
撮影データ:Nikon D500 AF-S Nikkor 500mm f/5.6E 露出Mode:Manual 1/125秒 F5.6 ISO: Auto WB: 晴天 RAW
写真1 カイツブリ子育て中
写真2 カイツブリ雛
写真3 カイツブリ雛
写真4 カイツブリ雛
写真5 カイツブリ雛
写真6 カイツブリ
写真7 カイツブリ
写真8 カイツブリ雛
写真9 カイツブリ雛
写真10 カイツブリ
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