フィルムカメラからデジタルカメラになってフィルムの癖や味をデジタルで表現する手段としてニコンではPicture Contorl を提供して来ました。
ソフトな表現、コントラストの強い表現、フラットな表現、人物撮影に適した表現等を Picture Control として提供し、またユーザがカスタマイズ出来る機能です。
この機能を少しマスターする事で表現豊かな作品作りを可能とするでしょう。
カスタマイズの方法はカメラ側での設定手段と Picture Control Utilitty2 でカスタマイズした設定を登録する方法の2種類が用意されています。
基本的な7種のPictureControl
- スタンダード シーンを選ばずオールマイティーに使える(ストロボ撮影時も適切)
- ニュートラル 見た目に近く自然な雰囲気で撮れる(生物に適している)
- フラット 情報量豊富で調整加工の素材に最適
- ポートレート 肌は滑らかに。優しい街並みや雑貨にも似合う(テーブルフォトにも最適)
- 風景 深みのある色で見ごたえのある雰囲気に仕上がる
- ビビット 派手なイメージでインパクトのある
- モノクローム モノクロ写真の楽しさが拡がる
これらのPicture Control はカメラ側の撮影メニューで選択すると撮影したJpeg やTiff ファイルに反映されます。
またRAWで撮影した場合には現像ソフト Capture NX-D(Picture NX2 も)で現像時に指定したPicture Control により反映されます。
これらの基本機能を元に自分の好みを追加した Picture Control を作成して於く事で表現豊かな作品作りが可能となります。
お勧めの手法は Picture Control Utility2 を起動して自分好みのPicture Control を作成して於く方法です。これはベースとなる7種のPicture Control から7種の調整点をカスタマイズして登録する事が出来ます。
7つの調整点
- 輪郭強調 自動処理も可能
- 明瞭度 自動処理も可能 D810以降から追加された新機能で表現豊か
- コントラスト 自動処理も可能
- 明るさ
- 彩度 色の濃さを調整出来る 自動処理も可能
- 色相 色合いを調整出来る
- カスタムトーンカーブ S字カーブ等の表現を追加出来る
当方は野鳥撮影用に Bird1 , Bird2 と言ったCustom Picture Control を作成して雰囲気に適した絵作りを行っています。
Picture Control での変化を先日撮影したコマドリで表現して見ました。
写真1 Picture Control Standard で現像
写真2 Picture Control 風景で現像 彩度が高くなってます
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