Nik Collection

フィルム時代から現像引き伸ばしを手掛けてきた方には最終プリント仕上げの醍醐味に覆い焼きと焼き込みが作品への味付けとして重要なファクターである事をご存知かと思います。
デジタル時代となってパソコンで現像が出来る様になったのは有り難い事ではありますが、覆い焼き焼き込みの手法は如何にされているでしょうか?
ニコンの現像ソフトである Capture NX 2 はコントロールポイントと言うツールでポイントした部分を中心にこの覆い焼き焼き込みを簡単に施すことが出来ました。しかしながらこの機能の開発元であるNik社がGoogleに吸収された結果, ニコンはCapture NX 2 の開発を残念し、Capture NX-D に変わりました。今でもこの機能があるが故に余分な手間をかけても Capture NX 2 を利用されている方が多いと思います。
勿論 Photoshop に手慣れた方であればマスキングとグラデーションフィルターを使って同様の事は可能ではありますが、とても時間のかかる作業であり、最終プリントはまだしもBlogへUpするには少々手間暇がかかり過ぎます。

先日突然、Google から Nik Collection と言うフィルター集(Adobe Photoshop , Lightroom のプラグイン)の無償提供を開始しました。流石Google で太っ腹ですね。
この Nik Collection の Viveza と言う機能にコントロールポイントを利用した覆い焼き焼き込みの機能が提供されています。
Nik Collectionをインストールして Photoshop から利用しましたが、満足出来る結果が得られましたのでお知らせします。
Nik Collectionには各種のソフトフィルター等も用意されていますのでハイキー調の作風やソフトフィルターを使ったメルヘン的な作画にも色々と応用が出来る素晴らしいものです。
一度、お試しして頂ければと思います。

これでワークフローもシンプルになります。

従来: Nikon Transfer 2 で画像の取り込み –> View NX-i で選別 –> Capture NX-D で現像 -> Capture NX 2 で画像調整 -> Photoshopで最終調整

今後:Nikon Transfer 2 で画像の取り込み –> View NX-i で選別 –> Capture NX-D で現像 -> Photoshopで最終調整

Nik Collection の Viveza を使った覆い焼きの手法:

写真1 覆い焼きなし
D8M_8242_blog

写真2 Viveza で覆い焼き実施 カササギの顔を覆い焼きで明るく修正 背景のハイライトを焼き込み
D8M_8242_blog2

写真3 無修正
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写真4 Vivezaで覆い焼き カササギの顔を明るく調整
D8M_8410_2_blog2

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