US の写真家 Steve が最近投稿したBlogに ETTR (Expose To The Right) に関して述べられてます。
元記事はこちら参照下さい。この記事ではETTRは既に過去のもので自由に本人の考えで撮影すればと括られてますが、ETTRに関して興味深い点もあるので記載したいと思います。
その前に ETTR(Expose To The Right) はカメラの露出量(ISO値、絞り、シャッタースピード)によって得られた画像のヒストグラム(露光量の波形)が右側に寄って居るのが適正であると言う例えです。
写真1が右側に寄せた状態をカメラの背面モニターに表示した状態です。被写体に対しては適正露光ではあるのですがハイライトが飛んでますね。波形が上部を貫いてます。
写真2の状態は波形が中央部に位置する状態で被写体(ASIMO)が丁度良い露光量ですが少しハイライトが飛んでます。
写真3はETTRに完全に反する露光量で被写体に対しては完全に露光不足ですね、しかしながらハイライトは飛んでいない状態です。
昔のフィルム時代ではETTRで撮らないとGoodとはならなかったのが理解出来ます。しかしながら現在では撮影後の現像処理で補正が可能です。当方は通常ETTL(Expose To The Left)写真3ですと-0.7EVで撮影してる事になります、程度の差があってもこの様な露光量で撮影して現像時に暗部を持ち上げてます。
特に水面に浮かぶ白い鳥の場合ですと顕著に白飛びが発生します。
ETTRに関しての記述は上記の如くですがISO値によってセンサーの解像度(ノイズ量やダイナミックレンジ暗明差)が変化する事もクリアーで奇麗な画像を得る為にとても重要な事項です。これは画像センサーに寄って変わりますのでご自身の使用カメラの特性を理解して撮影に活かすのが最善だと思います。
写真4はNikon(Z9,Zf,Z6iii)のDynamic Range の表です、これはここのサイトで各社のRangeが見れます。ニコンZ8,Z9では ISO64からISO200までが優秀で次が500である事が解ります。つまり細かい事ですが ISO 64,100,200,500,600 と使うのがDynamic Range 上で美味しい使い方となる訳です。
次に写真5はSenser Data(Noise の量)ですが意外とISO1600までが量的に少ないのでISO1600までが美味しいISO値と言えます。両方を相互して見るとISO800が良いと判断出来ます。飛翔等の撮影を考えると1/3200秒のシャッタースピードが必要となるのでその辺りは難しい所ですね。
写真6,7 に Canon Sony のDynamic Range、写真8.9 にCanon Sony のSensor Dataを掲載しておきます。
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