前回 Libec NH30 ビデオ雲台のレビューをこちらに記載しました。
実際に現場で使って見るとアルカスイス互換のクランプを付けて居ても居なくてもカメラがズレる現象が発生しました。
これは三脚にセットしたままで担いで移動した時に発生します(一応どのメーカーでも移動時は三脚からカメラを外して移動と注意書きがあるのですのでそれはそれとして)つまりカメラを固定するスライドプレート固定ネジの締め付けが少し緩い事が原因かと想像してメーカーへ電話で状況確認しました。
今回も良く状況を聞いて頂き、それではスライドプレート固定ネジの締め付け角度を調整して固く締まる様に調整すればと言う回答を頂き方法も丁寧に教えて頂けました。(流石日本のメーカーは親切です)
早速、調整するとGoodです、固く締め付ける様になりました。
アルカスイス互換のクランプを直付けする方法を模索したてのですが、製図に手こずっててなかなか思うように行かなかったので、これで上手く行きそうです。
内容が良く解るように写真をUpするのですが、近接撮影ではボケが発生して綺麗に撮影出来ません。
深度合成で撮影すると遥かに綺麗に撮れます。
今回は深度合成(フォーカスシフト)で撮影してみましたので、その方法(ニコンのカメラでは)を再度記載しておきます。
フォーカスシフト撮影(深度合成)
ミラーレスの特徴であるフォーカスシフト機能はNikonでは静止画メニューに設定されてます。この機能は当初 D850 で追加された機能でほぼ D850 の機能と変わらない様です。
ニコンの場合、フォーカスシフト機能で深度合成した画像を得るにはフォーカスポイントずらして撮影した画像を外部ソフト(当方は Photoshop を使用)で合成する必要があります。つまりカメラ本体では画像の合成が出来ない仕組みです。
フォーカスシフト撮影の手順
- カメラの設定をJPEG(RAWでも可能ですが後処理が面倒)に設定する。
- フォーカスシフトする被写体の最前面にピントを合わせる(前面から後方へピントをずらして撮影する為)
- 静止画撮影メニューのフォーカスシフト撮影メニューを選択する(iメニューに入れて置くと便利)
- 撮影回数(現在のピント位置から無限遠に向かってピントをずらして撮影する回数)今回は20回で設定
- フォーカスステップ幅(ピント位置の間隔、小物撮影では最小”1” で良い) 今回は”2”
- 待機時間の設定(撮影する間隔で”00”に設定すると5.5駒/秒でシャッターが切れる) 今回は”0”
- 露出を固定するかの設定 今回は固定
- サイレント撮影の選択 (当然サイレント撮影が望ましい)
- 撮影開始時の記録フォルダーの設定(新規にフォルダーを設定するかの選択)
上記設定して撮影開始メニューに合わせて”OK”ボタンを押すと3秒後に撮影を開始します。
撮影が完了すると今回は20駒の画像ファイルが出来上がります。
画像合成の方法(Photoshop 使用して)
- Photoshopを起動して ファイルメニュー、スクリプト、ファイルをレイヤーとして読み込むを実行。
- 次に読み込まれたファイルのすべてのレイヤーを選択
- 選択出来れば編集メニューから”レイヤーを自動整列”を起動。
- 自動整列が完了すると同じく編集メニューから”レイヤー自動合成”を選択してレイヤー合成を行う。
- 合成した画像をJpegで書き出せば深度合成されてます。
一度手順を確認しておくと色々な場面で使えます。
撮影データ:Nikon Z6ii AF-S Micro Nikkor 60mm f/2.8E With FTZⅡ 露出Mode: Manual 1/60秒 F8.0 ISO: 800 WB: 晴天 RAW フォーカスシフト撮影
写真1 Libec NH30 のヘッド フォーカスシフトで撮影してるので全体にピントが合ってる
写真2 Libec NH30 UTEBITのアルカスイス互換クイックリリースクランプを取り付け
写真3 Libec NH30 逆側から見た写真UTEBITのクランプの締め付けノブが長いので干渉しない。
写真4 Libec NH30 75mmハーフボールもHobbys WorldのBA75/T234に交換(かかりが深い)
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